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秋田市にて

2012.07.24|

  • 旅日記



秋田市に行ってきました。
安藤忠雄氏の講演会を聴くためです。
千秋公園のお堀に、蓮の花が咲き誇っていました。
あのピンクと葉の緑の色のコントラストは抜群ですね。
それがあんなにたくさん。。萌えました。



立て看板にもあるように、新県立美術館の竣工記念の講演会で、
ということは、建築を手がけたのは安藤忠雄氏です。

安藤氏の建築を巡りたいと思って、巡っていた時期もあるし、
秋田県民になって、3年目にして新築の美術館が建つ、
しかも安藤氏の設計で。。というのは、
ワクワクせざるを得ない出来事だったので、楽しみに出かけました。

講演会は「生き残りをかけて 街づくりを考える」という題目。
とても力強いタイトルですよね。でも今ここに住んで、正直こういう内容から、
目を背けたい気持ちにさえなるくらい、シビアなタイトルです。

そして、講演の内容は大阪人らしく、笑いも随所に散りばめられて、
面白くかつ理解しやすく、過去の仕事についてと、これからについて、
そして街について必要なことを聴かせて頂きました。

いくつも今の自分にひっかかるキーワードは出てきたので、
ここでいくつか紹介してみようと思って、試してみましたが、
まったくサラッと書けないし、なぜひっかかるか…とか書くと
とりとめのない、どっぷり長文になる事に気づいたので、、
そのキーワードだけ。。。

「自分の考えや意見を正直に言う」
「感性をみがく」「考える」

これらは、今の自分が考えるべききっかけを
与えられたキーワードでした。



そして、その新県立美術館。奥の横長い建物がそうです。
この日は駅伝とかあって、にぎやかでしたね。。美術館より屋台の方が目立ってます。



中はこんな感じで、蓮の華も見えるし平野政吉美術館も見える。
たぶん春には桜とか…も見えるのかな

ただ、藤田嗣治の「秋田の行事」など、
たくさんの作品が平野政吉美術館から
引っ越ししてくるということになるのですが、
今の美術館の趣きと作品の相性がとてもいいなと思っていたので、
新しい美術館になることにネガティブでいたのは
以前にもここに書きました

今でもあの雰囲気がなくなるのは残念に思っていますが、
そんな自分にとって救いだったしうれしかったのは、

安藤氏が、作品とその時代の建物の関係は大切だと思うから、
今の美術館を残し補強する形にしないかと、かなり粘ったと
講演でおっしゃっていました。
でも耐震性など考えて、作品を守るために新築にしたということでした。

なら仕方ないな。と思い、安藤氏が好きになりました。



「秋田の行事」はここに展示されるそうです。
また、作品が入ったら観に足を運ぼうと思いました。



そしてこれ、本にサインしてもらいました。
「建築いろいろまわりました!」というと、名前を三個もサービスしてくれました◎
なんか大阪的。。でもいろいろ感慨深く、これを見るといろいろ考える。
宝物になりました。

少し忘れていた感覚を思い出した、大切なプチ旅でした。