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バルセロナ行きの目的
2024.01.23|
- 日々のつぶやき
今回の滞在の目的について。
私には人生の中でキーとなった人が何人かいて、
その中でもとても重要な恩人がバルセロナにいます。
私がアーティストインレジデンスに応募して
滞在が決まって、そこに行き、そこで出会いました。
出会った瞬間を明確に覚えている人とは縁が深いと
何かに書いてあったのですが、まさに初めての瞬間から特別に感じたのかもしれません。
その時すでにおじいさんだったのですが、
20年近く月日が経って、連絡も取らないまま
今彼がどのように過ごしているのか、忙しい日々の中
時折想い、知りたい様な、知るのが怖い様な
そんな期間がとても長くて、
コロナ禍において、これが終わったら海外にもまた行けるのか。。。と
ふと思った時、「やっぱりBarcelonaへ行きたい」と漠然と考えました。
それと同時に、勇気を持って、彼の今の現実を受け止めることを決めて、
共通の友人におそるおそる尋ねたのです。
返ってきた答えは「今92歳で、元気でいるよ」でした。
今まで押し込んできた気持ちが解放されて、涙が出ました。
そこからはもう、会いに行くことを決めて
一年前からスペイン語のレッスンも少しだけやり直したり、少しずつ準備をしてきました。
それでも、お仕事の状況や、この円安の折
ヨーロッパはとても遠い存在となっていて
とにかく直前まで迷いました。
だけど、自分の中に後悔を残したくないと
会って感謝の気持ちを伝えたい。
それだけでやってきました。
そう、そしてついに彼の家を訪ねたのでした。
すでに自分の中で、まぼろしの様な存在になっていたので、
実際に会えて、込み上げるものもありましたし
本当に現実なのかと、フワフワと不思議な気持ちでもいましたが、
変わらない、元気で幸せそうな笑顔を見られて、
本当にうれしかった。
私のことだからまた泣いてしまって、
ちゃんと伝えることができるか自信がなかったので
日本から書いてきた手紙を渡しました。
読んでいる時の様子を見て、ちゃんと感謝が伝えられたのが
感じられて、今回の自分の目的が果たせたと、
しばらく放心（笑）
美味しい食事をごちそうになって、昔話もそこそこに
また、後日家に遊びに行くことを約束して帰りました。
長くなったけど、「会いたい人に会って、感謝を伝える」
そんなシンプルなこと。
ただそれをするために、またここに来ました。
どんな恩人なのか、また書いていきます。