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これまでのこと

2016.10.02|

  • 制作日記



香りがして、はじめて咲いていることに気付くなんて、
心の余裕のなさを反省してしまいます。

今、少しずつ絵を描く準備を始めながら、
こうしてブログを書いて、心を整理しているのですが、
なぜ、しばらく作家活動をしてなかったのか?
というのを質問していただくことがあり、
それについて、少し書いてみようと思います。

私の心情としては、特に活動を休んでいたとか、
ましてや辞めたとか、そういう考えはなかったのですが、
「作品を創って、発表する」という活動を
やってない時間が、確かに今までになく、少し経っていました。

はっきりとした理由は自覚していて、
東日本大震災がきっかけでした。

2011年3月11日私は、秋田県大館市に住んで二年目の頃でした。
秋田県大館市に行くきっかけは、またの機会に書いてみるとして、、
大震災があったタイミングで東北に住んでいて、
もちろん大きな地震のゆれも感じましたし、
その直後のインフラの無い状態、それからしばらくの食料や
ガソリン・灯油の流通が止まった、経験のない不自由な生活、、、、など、
そして一年後、二年後、、と

震災で、強い悲しみに覆われた空気の中、
自分に何ができるのか? やれる事があるのか?と
自問自答する日々を過ごしていました。
月並みな、ボランティア活動や、募金活動などは行いながらも、
結局、たいして人の役に立つことは何もできない、
自分が情熱的にやって来た創作活動は、何の役にも立たない、、とか、
そういう強い無力感が長く続きました。

それでも、自分の得意な事で、人の役に立ちたい、、と模索しながら、
町の方々と、地域を活性するような活動をしているうち、
自分が描いた絵を展示して観ていただく事よりも、
デザインの仕事をしてイベントに多くの集客して、地域が少しにぎわったり、
商品を多く売って、喜んでもらったり、
そんな経済活動に直接結びつけるデザインは多くの人の役に立てると
感じるようになりました。

そしてそのうち、デザインのお仕事の割合が、自然と多くなり
もっともっと役に立てる様になりたい、、と、今もまだまだ日々精進と、
お仕事させていただいております。

今現在、そんな毎日なのですが、
この度、また絵を描き、展示をさせていただくことになった理由は、
また次に書きます。

というのは、文が長くなってしまって、頭がいっぱいになってしまいました。
この数年に渡る長期間、考えたり、行動したり、感じて来たことを、
文章にするのは、とても難しいものですね。。。