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2014年8月6日

2014.08.06|

  • 日々のつぶやき



毎年、この日に故郷への想いを書いています。
昨年は憲法9条の存在に子供の頃から守られていたことを書きました。
そして今年、その懸念をそのままに、大切に守って来たものは、
いとも簡単に憲法解釈という抜け道で崩れ去ろうとしています。

この地球上の人間という生き物は、平和を願うこともでき、
それを実践する能力も与えられているのに、いつまで殺し合いを続けてしまう。

今日の平和記念公園は「平和」という名前をよそに、現首相の高らかな演説と、悲鳴にも似た拡声器で叫ぶシュプレヒコールが入り交じり、そこに流れる旧太田川は、いつもの穏やかな佇まいはなく、降り止まぬ雨で黒く濁り、怒濤のごとくしぶきをあげ流れる様は、川の中、水も飲めず苦しみ死んでいった先人達の怒り声のようで、後ろめたさを感じずにはいられませんでした。

「 安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」その言葉が本当に守れるのか、
それさえも揺らいでしまっていて、たくさんの大切な事が、簡単に変わってしまう今、
もう、平和は願うものではなく死守しなければならないものなのだと強く想う、広島の今日でした。

私ができること、すべきことは何なのか、
表現者として、人間として、これからも考え歩んでいこと思います。

2014年8月6日
大森 鮎