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8月6日広島にて

2013.08.06|

  • 日々のつぶやき

子供の頃、大きな音をたてて飛ぶ飛行機が恐い時期がありました。
ミサイルを落とす飛行機だと思い込んでいたからでした。

ある日、母とのお出かけの際、また空から爆音が聞こえてきて、
空を見上げ、あの飛行機が恐いと、母に訴えたところ、
母が「日本はもう二度と戦争をしないという、法律があるけえ、大丈夫なんよ」
と言われ、とても安堵した事を今でも忘れません。

でも今、その時安心させてくれた法律も、変わってしまうのか、どうなってしまうのか、
揺らいでしまう可能性がある2013年。

今年も広島は8月6日をむかえました。
先月7月23日に亡くなった叔母は被爆者でした。
1歳の時に被爆し、69歳でなくなりました。。

被爆者がどんどん少なくなっていく今、
私たち被爆2世や、私たちの世代が担っている役割について、
今日の8時15分、目をつむり1分間の黙祷の間、式典の鐘の音を聴きながら、
自分たちの行うべき使命について、広島に生きた、生きたくて死んで行った先祖の
強いプレッシャーに、息が苦しくなりました。

人類の一員として、これからも私自身が歩むべき道を考え、模索し、
その使命の少しでも受け継いで死んでいけるよう、
力強く生きて行こうと、思います。

2013年8月6日
大森鮎