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白神山地 トレッキング

2013.07.10|

  • しょくぶつ観察記

全国的に猛暑日が続いているというニュースを横目に、
秋田県大館市はとても涼しく、半袖の出番がなかなか来ない日々です。

梅雨なので、ここのところ毎日シトシトと雨降りで、
とりわけ昨日は時折、ゲリラ豪雨のような大雨でした。
そんな悪天候の中、世界遺産 白神山地のトレッキングに出かけてまいりました。







悪天候を押してもタイミングを外したくなかったのは、
田苗代(たなしろ)湿原に咲く“ニッコウキスゲ”を見るためでした。
しっとりと雨にぬれたオレンジ色の群生が、霧の中に広がり幻想的でした。



同じ湿原にひっそりと咲く可憐な“ウラシロヨウラク”



岳岱自然観察教育林。
樹齢400以上のブナ。岩の上にそびえる、荘厳な佇まいには
魂を揺さぶられるものがありました。



“ユウレイダケ”だそうです。
ぴったりのネーミング。。光合成をしない植物だそうです。



木に白く見えるのがモリアオガエルの卵だそうです。
もうすぐ落ちてきそうでした。

美しいブナ林の中の一本
ひょろひょろのブナの木(幹は直径7~8センチ程度)が
樹齢60年以上と聞いて、なんだかショックでした。。

それは、大木の大きな枝葉が光をさえぎり、
日当りが悪く、枝はくねり、光を求め必死で成長した姿が見られました。<

「生きる環境」の重要さや「どんな環境でも生き抜く力」についてを考えさせられました。
私は生まれてまだ、たった35年。ぜんぜんまだまだで、
今迷ったり、悩んだり、あきらめたくなる気持ちも、
どれも、しょうもないな…と、反省したり、勇気をもらったり。。

今回のトレッキングは、
たくさんの印刷物をデザインさせていただき、
日頃からお世話になっている「ふじさと元気塾」の藤原様に
ガイドをしていただいたおかげで、私一人では通り過ぎてしまいそうな
自然が持つ様々な表情を、くまなく堪能することができました。
ありがとうございました!

たくさんの事を感じられる、とても充実した時間でした。
地元の方はもちろん、県外の方も、機会があれば是非訪ねてみてください。

それでは、ひどい暑い日も、梅雨のじめじめの日も、
みなさま何卒ご自愛くださいませ。