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あれから一年

2012.03.11|

  • 日々のつぶやき

今日という日を、どんな風に過ごすことが正しいのか、
どう過ごすべきなのか、少し前から考えていました。

でも、一年前暗闇の中、不安を分かち合った人と、
いつもと同じ平凡な時間を過ごす事にしました。

一年前の今日、鮮明に思い出すのは、人の表情。
知っている人も知らない人も見たことのない表情をしていました。

非常事態を感じて、街はざわめいている中、
ロウソクを無料で手配りする仏具屋さんの使命感を持った顔や、
暗闇の中店を開けて、食料や日用品を買い求める人々の長蛇の列に、
懐中電灯と電卓で手計算をしながらも
笑顔で接客する店員さん…。
みんな必死で精一杯の顔でした。

今日普通の一日を過ごせる幸せを
かみしめようと思います。

被災者の方々になんという言葉も
たやすくむけることはできませんが、
自分のできる事、やるべき事を
これからも考えて行っていきます。

今日はまた一年前と同じ、外は雪がチラついています。

東日本大震災によって、
強い困難と悲しみを背負ったすべての方々が、
温かで一年前よりも強く輝く笑顔で過ごせる日が、
一日も早く訪れますように。
心からお祈り申し上げます。

大森鮎