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Centre d′art contemporani LA RECTORIA

2007.06.23|

  • 日々のつぶやき



私が働いているスタジオは、
バルセロナ市内からバスで1時間半の、田舎の小さな村にあります。

2003年に、日本からここのアーティストインレジデンスに応募して、
3ヶ月滞在し制作、発表したのが最初です。

このスタジオの事を、少し説明すると、
ここは元々隣の教会で働く神父のための家でした。
住居を別に持っていた、神父であるJosep Poch氏は、
現代美術をこよなく愛してやまなかったため、
アーティストのためにここを開放することにして、
地元のアーティストと共に家を改装後、20年間
私をはじめ世界各国からたくさんのアーティストが出入りしています。

私は2003年以降また、2005年、そして2007年と、
何度となくここに戻って来た理由は、
ここの自然豊かな、静かな場所にいると、
素直な気持で、制作を進めることができることはもちろん、
先程も書いたJosep Poch氏の存在がとても大きかったと思います。

常に私の作品にゆるぎない信頼をよせてくれ、
私が制作の方向に迷いを感じた時には、さりげなく答えのある方向へ
導いてくれました。
そして彼の存在から、たくさんの人へ私の作品が渡ったのは
言うまでもありません。

彼は先日50年間働き続けた仕事を引退して、この村を去りました。

私は彼から、物を作る事だけでなく、本当にたくさんの事を
学びました。
これからも、彼とのつながりは続いていきますが、
私の人生でとても重要で、大切な出会いだったと感じています。

たくさんの人がいる中で、人が人と出会うって
不思議だし、すばらしい事ですね。
なーんてちょっと、クサイですね、、、。

次は、今制作中のものについて、、、書けるといいなぁ。。。